TOP >  Movie >  第1回「リュック・ベッソン by maco-w」
maco による映画のページは、maco's web siteで、続いています。
   
 HP完成おめでとうございます。
私なぜか映画コラムの一部を担当することになりました迷惑客のmaco-wです。
Hepcatでは映画製作スタッフとして輝ける経歴を持っておられるマスターから、
いつも楽しく映画の話を聴かせていただいております。
というわけでとりあえず毎回(1回で終わる可能性が高いですが)、
世界の映画人を一人取り上げてお話したいと思います。
今回は日本人に最も馴染み深いフランス人映画監督のお話です。

 フランス人監督といってまず思い浮かぶのは誰でしょう?
フランソワ・トリュフォー、エリック・ロメール、
ビッグネームは多くとも日本で最もその名を親しまれているのは、
やはり リュック・ベッソン 監督ではないでしょうか。 そうです、 『レオン ('94)』 のベッソンですね。
実はこの人、デビュー以来驚くほど作風の変わっていった珍しい監督さんです。
よく「レオン以降ベッソンはダメになってしまった」とか、
「ベッソン作品は初期にかぎる」とかおっしゃる人がいます。
実際、ジェラール・クラウジックが監督を務めた 『TAXi 2 ('00)』と 『WASABI ('01)』では、
もはや当初のベッソンの“ベ”の字もないくらいのお馬鹿っぷりを披露していますね。
だから個々の作品に思い入れがあり、
『そういう作品』を求めていた人にはいただけないのかもしれません。

 そこで質問、「ベッソンは何から何まで変わってしまったのですか?」
答えは否。
強い女性が好きで御茶目でオシャレで、
ついでに変なメカもアジア人イジリも大好きだー!
というベッソン魂が常に彼の作品の根底に流れているのを私は感じます。
強い女性、更には表面的な強さの内に、
ふいに何者かに手折られてしまいそうな内面的もろさを内包した女性像は、
ニキータ ('90)」 にも 「ジャンヌダルク ('99)」 にも共通しているのです。
そう、彼は合わない入れ歯を外したのです。
90年代半ばに彼は見栄えはいいけどサイズが合わず好きなものが食べられない古い入れ歯を外し、
自分にあった入れ歯を見つけ、そして爆発したのです。
特に 『フィフスエレメント ('97)』 での爆発は、
ゲイリーが爆弾で吹っ飛ぶシーンの後ろから、
ベッソンが爆発する音が聞こえてくるかのようでした。

 そんな彼の作品を語る上で忘れてはならないのが エリック・セラ の音楽です。
ベッソンのスクリーンデビューを 『最後の戦い ('83)』 と考えると、
その時すでにパートナーとして音楽を手がけ、
その後 『サブウェイ ('84)』、 『KAMIKAZE ('86)』、 『グランブルー ('88)』 とまさに二人三脚、
ついでにジャン・レノと三人四脚。
さらには、ジャン・ユーグ=アングラードやチェキー・カリョなどの名優も加わり、
Luc Bessonは個人としてではなくBesson軍団としてのブランドを築いてきたように思われます。
そんなベッソン軍団の次回作への期待に私の胸もあなたの胸も高鳴るのです。

 なんか…マニアックですか?ごめんなさい。
というわけで“日本人に馴染み深いフランス人映画監督Luc Besson”のお話でした。

 呼吸するように映画を観よう!

 そしてHepcatへ行こう! Au revoir

to be continued...
▼ 今回紹介した作品です。是非ご覧になって下さい。  ▼
 

LEON (DVD)  TAXi 2 (DVD)  WASABI (DVD)  NIKITA (DVD)  JOAN OF ARC (DVD)

FIFTH ELEMENT (DVD)  最後の戦い (DVD)  SUBWAY (DVD)  KAMIKAZE(DVD)  グランブルー (DVD)

このような、2作品がセットになったDVDもあります。

レオン完全版 / ニキータ : 2 in Pack

フィフス・エレメント / レオン (オリジナル版) : 2 in Pack
LEON / 5th Element

CinemaScape−映画批評空間−による、 リュック・ベッソン作品一覧 (若干ネタバレにご注意下さい。)
※ 2003/03/24 以降、CinemaScape さんの Server はダウンしているようです。

Movie Top